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瀬戸内カヤック横断隊とは

2003年に結成された「瀬戸内カヤック横断隊」は、1999年に始
まった「シーカヤックアカデミー」の実践版として始まったものです。
シーカヤックアカデミーは、すでに11年目になり、2010年
で15回目を数えました。そんなシーカヤックアカデミーの、第1
回目に掲げられた趣旨は以下のようなものでした。

「シーカヤックアカデミーは、シーカヤックの普及を促進するために行
なわれるシーカヤッカーによるシーカヤッカーのための大規模な勉強会
です。伊豆半島の下田市にある外浦海岸において、3日間、延べ
50時間におよぶセミナー、デモンストレーションが行われます。シーカ
ヤックという小舟が持つ歴史や文化性に始まり、シーカヤックを操るた
めの総合的な技術やシーカヤックを使った旅の技術、またシーカヤック
から感じる自然への畏敬などを学びます。本年を第1回とし、
2000年、2001年と毎年継続していく計画で、日本各地にこのムー
ブメントを広げていこうという趣旨もあります。」

そんなシーカヤックの勉強会が、その後色々と趣を変え、今も継続され
ています。伊豆半島から山口県の北浦、天草などを経て、現在は三重県
の尾鷲市近郊において「シーカヤック・アカデミー東紀州」として行わ
れています。

そして、実践版である「瀬戸内カヤック横断隊」も2010年で第八
次となりました。横断隊は、1回、2回という数え方ではな
く、第一次、第二次といった表記をしており、日本人によるシーカヤッ
ク遠征隊という気分で進んでいます。その第一次横断隊を始めた時の趣
旨は以下のようなものでした。

「瀬戸内海、わずか8000年ほど前に生まれた新しい海」
平均水深37メートルという非常に浅い海。3000とも言
われる島を抱える強烈な多島海。日本列島に暮らしてきた人々は、世界
でも特異なこの海にも対応し、独自の海洋文化を育んできました。
日本における独特の海洋文化が成熟し始めたのは、縄文時代の早期から
前期ぐらいだと思われますが、その流れを色濃く今に引き継いでいるの
も瀬戸内海でしょう。
21世紀になった今、世界的にカヤックの文化復興(ルネッサンス)が起
こっています。主に極北の海で数千年間にわたって培われてきたカヤッ
ク文化は、20世紀初頭には一旦消滅し、違うカタチの、川や静水
の競技として生き残っていました。ところが20世紀も後半にな
り、本来のカヤック文化、海のカヤック文化が北米を中心に復興し始
め、21世紀の現在、それは世界中に広がっています。
特に日本列島においては、その歴史的経緯があるためか、まったくコ
マーシャリズムを伴わないカタチで列島全域に浸透してきました。日本
は、本来のカヤック文化を育んできた人々とほとんど同じ民族が暮らす
国家であり、世界でも非常に稀な、成功したモンゴロイドの島嶼国家で
もあり、1300年も続く世界最古の国家です。
この日本において、ほとんど唯一の内海、それが瀬戸内海です。この海
でカヤックの普及が行われ始めたのは最近のことですが、カヤック自体
はこの海よりさらに過酷な環境で育まれてきた舟です。したがって、極
北の外洋におけるカヤックの限界性能をこの海で試そうにもそれは不可
能なことでしょう。カヤックはこの海には過剰な道具なのかもしれませ
ん。
しかし、だからこそ、この海でカヤックをやることの意義は大きいので
す。海からまったく離れてしまっている多くの現代日本人。自分たちが
島の人間であることさえ、ほとんど忘却の彼方にあり、海流と潮流の違
いさえ分かりません。数千年と続いている独自の海洋文化を自覚するこ
ともなく、ただ「サシミ」を食べるだけの日本人がここにいます。世界
中の漁師が日本人のために漁をし、養殖さえ行なってくれています。
しかし、これだけ深い海洋文化は、世界に類を見ないのです。これだけ
海を慈しむ文化、海に感謝してきた文化はないといっていいのです。そ
の価値観を思い出す手段、それが海のカヤックです。
海のカヤック、それは現代の日本人が忘れ去った、しかしながら、もっ
とも大切な価値観を思い出させる道具であることは間違いありません。
中でも瀬戸内海こそが、近代シーカヤックを、日本に普及させる上で
もっとも大きなフィールドであることも間違いありません。この海域に
住む人口を考えると、それははっきりしていることでしょう。しかし、
この東西に400キロ以上もある海を一気に漕いだ経験のある、瀬
戸内海のネイティブなカヤックガイドが何人いるでしょうか?
瀬戸内海の一部だけがフィールドです、というような人も中にはいるで
しょうが、海のカヤックにとってそれは間違いだという気がします。海
のカヤックの距離感というものは、瀬戸内海全域が充分に収まるほどの
能力を有するのです。カヤックをもっともっとリスペクトすべきなので
す。
というわけで、『第一次瀬戸内海カヤック横断隊』を結成します。カ
ヤックをリスペクトするために。
山口県祝島を出発し、香川県小豆島までの海域を、1週間で漕ぎ
切ろうと思います。基本的に、いかなる天候でも漕ぎ続け、補給も受け
ることなく、砂浜で野宿を続けながら、落伍者も出さずに、というのが
隊のモットーです。途中からの参加も自由自在ですし、抜けるのも自由
です。ただし、日中に抜けることは、基本的にはできません。その日の
到着地までは必ず一緒に漕ぎたいからです。」

こういった趣旨のもとに始まった横断隊ですが、ほとんど趣旨を変えず
に継続されています。シーカヤックという甦ったカヤック文化を継承し
つつ、21世紀に生きるこれからの日本人に対し、何らかの提言が
できるよう「瀬戸内カヤック横断隊」は、今後も続いていくのでしょう。
ちなみに、これまで起点と終点になった島は、祝島、小豆島、直島、豊
島であり、高松から出発したこともあります。この中でもっとも多く起
点や終点になった島は、山口県の祝島です。
また、第八次までの結果として、7日間で目標の島まで到達でき
たのは、5回だけでした。到達できなかった理由は、いずれも強
い風に阻まれてのことでした。
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[C117] 風に吹かれて

ボブ・ディランのドキュメンタリーがNHKのBSでやっていた。
横断隊には、隊歌がある。
「漕ぐだけさ」という唄である。
謳う(歌う)のは内田ボブである。ボブさんのボブは、ボブ・ディランである。
本当は「往くだけさ」という歌。本来は、ビキニ環礁の核実験、水爆ブラボーへの反戦歌。
横断隊が祝島を目前にして到着できず、隊員だけが島に渡った夜、「往くだけさ」は「漕ぐだけさ」になり、後にレコーディングされCDになった。
Blowin' in the Wind、風に吹かれて。
横断隊は、風の中でも漕ぐだけさ。
Paddlin' in the Wind・・・

[C118] 神のおぼしめし A mission from the God

 風に吹かれて、青年は荒野をめざす。
サハラに賭けた青春、もあった。青春を山に賭けて、生きた男もいた。深夜特急の流浪もあった。
 青春を遠くすぎた今も、もっと遠く!もっと広く!オーパ・オーパと見知らぬ自分に出会いたいと、骨鬼の末裔、は海を行く。

 横断隊! それは The Band.
 漕ぐ!  それは A mission from The God.

と、年末にブルースブラザーズを見ながら、ワシにとっての横断隊とはと考えたしだいでござる。
  • 2010-12-29 08:26
  • イクハン
  • URL
  • 編集

[C119] 青春の道

ボブ・ディランから吉田拓郎、五木寛之へ。沢田教一から上温湯隆に行き、サン=テグジュペリ、コリン・フレッチャー、リチャード・バック、ジャック・ケルアック、アレン・ギンズバーグ・・・・
開高健さんのもっと遠く、広くは仕事で関係したし、植村直巳さんとも冒険展で関係したし、沢木耕太郎さんとは、彼がメジャーになる前、一緒に会社作ろうなんて話していたっけ。
あぁ、それが青春!でござったな。そんな流れが、チーチ&チョンやらジョン・ベルーシにもつながったっけなぁ・・・70年代終わりのアメリカから80年代のサハラへ、であった。

[C122] ON THE ROAD AGAIN !

 7年ぶりのサンフランシスコ。グレイトフル・デッドのメンバーたちによるFURTHUR(もっと遠くへ!)というバンドのライブで2011年は明けた。このライブでもCassidyというニール・キャサディへのオマージュでもある歌を聴きながら、想いはON THE ROAD AGAIN !  

ビートの聖地ノースビーチで、ケルアック通りを挟むシティライツ・ブックスを2階席から眺めながら、かつてケルアックやギンズバーグたちも呑んだくれたベスビオ・カフェという、酒しかない名ばかりのカフェでチビチビ飲った。格好ばかりは詩人をきどってはみたけれど、一向にリアルな言葉がわいてこないのはしょうがないか。

その書店や街のギャラリーでは、若きディランとギンズバーグの写真。それに、これまた若い頃のゲイリー・スナイダーや、もちろん有名なニールとケルアックの双子のような2ショットポスターが目に入る。

そういえば内田ボブさんがゲイリーが今年来るって言ってたなあ。そんなボブさんは今頃オーストラリアのどこか、アボリジニの村に春頃までいるはずだ。ウランの採掘地にも行ってみたいって言ってたっけ。

また帰ってきたらボブさんの、そのリアルな歌が楽しみだ。


 追記:ぼくも年末、久しぶりにブルースブラザース観ました!ベルーシが神の啓示を受けるあのシーンはサイコーです! でも、ベルーシはじめ、偉大なアーティストのその多くはいまはもうこの世にいないんだなあ、って感慨深くもなったけれど。しかし、彼らの魂は、その歌に、アートに生きてるし、ぼくらの生き様も、そう願いたいモンです。

往くだけさ、この道~♪ FURTHUR もっと遠くへ!



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2003年第一次瀬戸内カヤック横断隊からの記録を掲載しています。

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