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2014第十二次瀬戸内カヤック横断隊レポート 村上 泰弘

第12次瀬戸内カヤック横断隊に参加して…村上泰弘

11次の横断隊で「隊長」という、この上ない経験をさせてもらって迎えた12次。
そしてあっという間の一年。岡山市の宝伝という海岸に車を置いて、昼過ぎに出艇。
ちょいと観光しながら犬島を抜け、小豆島へ土庄港に入り世界一短い運河を通過して、集合場所についたときはすっかり日が暮れてしまった。まあ、毎度のことで…。
11次の時は、急だったこともあったけど、とにかく無事にという、ある意味イレギュラーなど、起きないように必死でこれまでの横断隊の経験蓄積をフルに活用して無事に隊長を終えようと一生懸命だった。
原隊長の横断隊は、原点に戻り、あえて経験の少ない隊士にリーダーをつとめさせて、その都度遭遇する事柄やトラブルに対応していったほうが「おもしろいじゃない!」って考えだった。そっか…。まあ、11次では,俺はそんな余裕はなかったよな。確かにそうだよね、11回の横断隊で培ったたくさんの蓄積プラスアルファ、これまで以上の経験をするためには、このやり方は若手にとっても刺激になるし、僕のような老水夫にも目先が変わって新鮮な対応が必要になる。改めて原康司の横断隊が始まったんだって、いきなり感じたし、身が引き締まった。
※いきなりトラブル1。
スタートして約2時間くらいたったころだったっけ…、
直島の南、柏島との間を抜けるとき、柏島がわを通過しようとしたときに前方に釣り筏の周りにあった大きな発泡スチロールのブイとロープに隊士1名が流れで張り付き、逃げられなくなり沈、艇からも出られなくなり、結構長い時間張り付いたままになってしまった。
隊士が抜け出した後、カヤックをロープの上から流して、流れにまかせながら近くの浜辺まで隊士とカヤックを牽引した。そしてまず隊士が落ち着つかせて再乗艇して続けた。この時、他の隊士は直島南側でひと固まりになって待機。
なぜ、沈したのか?
考えれば思いっきり初歩的なミス。
いよいよスタートして、緊張がほぐれたくらいのタイミングだった。油断があったんじゃあないだろうか。僕も正直、あのとき前の艇に付いていくという流れの中にいた…。ブイ近くなって、流れが予想以上に速くみるみる近づいてくるので、あわてて力任せで艇を右に寄せてやり過ごした。無理ならロープの上をそのまま通過しようとおもいつつ。案の定少し後ろで艇が張り付いた。
先頭の人が「潮が速いよ、ブイに気を付けて」と一言言えば全体が右に進路をとって楽に回避できていたのかもしれない。…でも、横断隊はそれでいいのか?ついていくだけで…というところにたどり着く。それぞれが海況にアンテナを張っていないといけないんじゃないか。まあ、このことで隊があらためて気を引き締められたし、レスキューの実地訓練ができたのでガイドをやるうえでの参考になった。まあ、初歩的なミスだけど、こんなところに落とし穴ってあるんだと思う。もしあれがリバーだったら張り付いて逃げられなくて死んじゃうこともあるよね。
※トラブル2…赤穂根島南から伯方島北岸へ抜けられず、船折瀬戸側に流される…。
伯方島の東の鼻と津波島の間は、潮流が激しく上下し、時折音を立てて湧いたり巻いたり動いている海峡。当初は、伯方島の北へ回り込み鼻栗瀬戸を抜けて大三島南岸を走ろうと考えていた。すでに南へ下がる潮が強くなっていた。
なぜ伯方島の南に流されたのか?
一応、赤穂根島の南岸から西岸に上り、沖の赤ブイ方向にフェリーグライド気味に流されながらもなんとか伯方島の北岸へすり抜けようと思っていたのだが、結果的には、これだけの数の隊が移動するには、あの位置からのフェリーグライドだと艇がぶつかりそうになって、行きたい方向に行けなくなって、漕げなかって流されたりして、何度も艇をみんなで北に向けようとしたが悪循環の繰り返しになっていたように思う。数人であればこの状況でも抜けられていたかもしれない。たぶん、あれぐらい流れていると岩城島の南岸のホテル跡くらいまで北上してから、フェリーグライドしないといけなかったのかもしれない、でもこれは、あくまで結果論だから…。あの時、M隊士は的確に指示していたと思うんだけど、あれだけ流れていて、あの人数でそれぞれの力量の差があると、どうしてもついていけない状況は生まれるんだよね。僕はとにかく潮流で艇の向きが定まらない人がそばに来てしまって、ぶつかりそうになり北にカヤックを向けたくてもむけられなくなって、おまけに艇が近づくのでパドルも入れられない…そして決定的だったのは時間がたつにつれどんどん潮流が強くなってしまった。早く抜けられていたらここまでのことになっていなかったかもしれない。強くなる前に一気に!だったんだよね…。
※トラブル3…上蒲刈島南西岸の鼻のエディで沈
通常横断隊で持ち歩いている海図では、この鼻のエディーは明記されていないのでちょいとびっくりしてしまうが、上蒲刈と下蒲刈の間を抜ける潮流が南に動いているときに強いエディが生まれて鼻にぶつかって起きているようだ。
通過するには、岸ぎりぎりに艇を流れに乗せないように約1.2メートルの逆流を一気に抜けるのが必要なんだけど、流されてもそのまま流れに乗り再度挑戦すればよいのだが、一気にバウに流れを受けたせいか隊士一名があおられ沈。あのとき少し艇がせっつきすぎていたのかもしれない。もう少し間隔があれば他の艇の動きに気にすることなく問題なく行けたのかもしれない。…まあこれも結果論だね。この状況も徐々に潮流が強くなって行っていたので、潮流が強くなる前に一気に!だったんだけど再度チャレンジするにはかなり大変だったろうなと思う。一人だったら、潮が落ち付くまで待てばいいんだけど。隊だとそうもいかないんだろうな。この時の流れの中での三澤さんやじゅんさんの素早いレスキュー対応、素早かった。俺の長くて重い艇、レスキューには小回りきかないわ、まあ役に立たんね。
おぼえてる大きなトラブルはこんなところかな…。結果的に海図を見てても、潮流は常に動いていて、強弱を繰り返していて、いろんなところにエディを作ったり、地形の変化に複雑で反応して不気味な潮流を生み出したりしているわけで、海図にないものを感じながらパドリングするのが魅力でもあり怖さでもある。
いままでは、何気なく、またはぎりぎりのところで危険回避しながら、大きなトラブルはなかった気がする。でも今回は、「ちょっと間違えるとこうなるよね…」って思うことが起きたんだと思う。そうなったときにどうするか、それを問い続け行動する、これからの横断隊は、こうなんだろうね。という面では上記の出来事も隊長にとっては狙いどうりだったのかもしれない。
でも、あれから何度もトラブルのことを思い返した時に、時々答えが違うので、ここに書いたことが正解なのかどうかは、隊士それぞれによって違うかもしれないでしょうね。
そんなもんなんだと思う、リスクマネジメントは特に、それぞれの技量も違うし持っているギアによっても違ってくるだろうから…。
※原隊長の横断隊。
今回の一週間で感じたのは、次世代へ引き継ぐための横断隊を粛々と続けていくということなんだろうなあと、それは海惺にも繋がる…彼は何次の隊長になるのかな。原君本人は「そんなことは考えちょらん!」っていうかもしれないけれどね。でもそんな風に考えると楽しくなってくるよね。内田さんから原君に引き継がれた横断隊。どう進化していくのか、これからが楽しみなので、もう少しの間、参加してみようっと。これからもよろしくお願いします。
※僕にとって大収穫!
僕は、豆腐が、特にマーボ豆腐が大好きで、なんとか横断隊でおいしいマーボ豆腐ができないかなって思いつつ。高野豆腐で代用しようとしてみたりして失敗を続けていたのっだが、今回光明を見出すことができた。それはなんとマーボ茄子!豆腐だと後半の疲れてきたときまで保存しておくのが難しかった。でも野菜なら1週間くらいは大丈夫。マーボ茄子のおいしいこと!ご飯がすすむすすむ~!しあわせだったなあ。序盤はマーボ豆腐、ここぞという時、後半はマーボ茄子。僕にとっての疲労回復は食べること、この発見は今回のもっとも大きな収穫だった。
終わり…。
さあ13次へ…。
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Author:瀬戸内カヤック横断隊
2003年第一次瀬戸内カヤック横断隊からの記録を掲載しています。

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