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2016第十四次瀬戸内カヤック横断隊レポート 原 康司

第14次瀬戸内横断隊レポート 原康司



僕が隊長になっての3度目の瀬戸内横断隊。今年の秋は私事で存分に海に出れていなかったこともあるが、1週間海にどっぷりと浸かるこの1週間が待ち遠しかった。横断隊が始まる前は、幾何かの不安が頭をもたげてくるのはいつものことだが、今回は不思議にそういった思考は出てこなかった。存分に海を見つめ身体を酷使する日々を心から求めていた。
そういった意味では初期の横断隊に参加するときの初心に近い、貪欲に瀬戸内の海を求める欲求が戻ってきたことは自分の中での新たな変化であり喜ばしいことでもあった。

そして久しぶりに11艇というコンパクトな隊士構成で進んだ横断隊。各人それなりに漕げる隊士が集まったときに起こる、それぞれの隊士が担う役割というものが1週間の中で構築されていくのは興味深かった。プロガイドやベテランが今回は少なかったこともあるが、各隊士がそれぞれの個性を発揮して非常にバランスのとれた横断隊でもあった。隊士が瀬戸内の海に対してしっかり責任感をもって漕ぎ、過ごした日々であったと思う。

比較的に天候に恵まれ、6日間で祝島に到着するという異例の横断隊でもあった。最終日7日目は、ほぼ祝島への横断は無理だろうということから6日目に到着を優先したという形になったが、それも一つの横断隊での形であり、各隊士の想いを共有したうえでの判断だったのではないだろうか。

14年間もの横断隊の歴史を思い出すと、同じ時期に漕いでいるだけに年々の気候の変化を肌で感じることもある。明らかに冬型の気圧配置が少なく、長続きもせず東風が多い。小豆島離陸のほうが楽に進めている実感がある。以前はパドリングジャケットを脱ぐことは考えたことはないが、去年は1日、今年は2日、パドリングジャケットを脱いで漕げるほどの暖かい日があるときもある。そういった体感からは少しずつ気候の変化、もしくは季節のずれが生じているのだろうということは感じている。

そして自身のカヤックを久しぶりにポリエチレン艇に戻した。気兼ねがないというのが一つの理由だが、ポリエチレンの柔らかい素材のもつしなりがまた心地良い乗り味だった。フォールディング艇などはその気持ち良さはなおさらだろう。荷物満載のカヤックではスピードにもそんなに変わるものではない。その堅牢度からも長距離の沿岸航海にはポリエチレン艇の方が向いているのではないかというのが僕の持論だ。ただ最近のモデルには重積載に耐えるモデルがないのが少し残念でもある。

一見、順調そうに見えた今次の横断隊であったがトラブルがなかったわけではない。沼隈の海岸での離陸直後の沈脱はほんの不注意からくるものだった。コクピットに浸水して何艇かは岸に戻ってくるだろうと出艇を見合わせていると案の定そうなった。下手をすると怪我や船の破損による航行不能に陥る可能性もあっただけに軽く考えてはいけない。瀬戸内では珍しいが、ダンパー海岸ではリーダーは注意を促し、最初に着陸、最後に離陸するのが基本だ。しまなみ海道や周防大島への横断の潮の読み方も、各人で相違があり興味深い。僕自身は地図や潮汐表にあまり頼らずに経験や目測を頼りに船を進めた。その日の決定の根拠などもリーダーは当日説明するべきだったかもしれない。そのあたりは当日のリーダーから報告があることを期待している。

ここ数年の横断隊はその日一日をできるだけ前進に費やしていることもあり、途中での現地の方々との交流は少し少なくなってきているのはさみしいところ。しかし小豆島の山ちゃん、連ちゃん、ビーテンさんの浜でのもてなしには隊士ならではの気遣いがあり嬉しかった。都合により参加できなかった大介の二日間にわたる差し入れにも感謝したい。高橋さんの薪の差し入れもいぶし銀でした。フェイスブックで繰り広げられる引退隊士(暫定)の航路シュミレーションもさすがだなぁと感心です。
横断隊はみんなの想いをしょって進んでいるのだなと感じながらの1週間でした。

そして祝島。内田元隊長と高橋隊士との合流。やっぱりこれだよなぁというなつかしい感じ。そしていつものハプニング(笑) まあここでは詳細は書かないのだけど、要は常に謙虚にリスペクトしなきゃいけんじゃろというお話。

ということで7日目の唄
お互いリスペクトすれば必ず最後には分かり合える。そして光が見えてくる。
原発が終わらないのはリスペクトが足りない。いらんと言っている人たちの所に何度も何度もやってくる。一見謙虚に見せてはいるが、その裏にある黒い意識。それは隠せない騙せない。人や島、そして海へのリスペクトがない。それじゃ終わるはずがない。
リスペクトしたい。でも相手は個じゃない。伝わらない。その繰り返し。
兵隊はいくらでもいるぜ。壊れりゃ次がいる。荒む感情、怒りと悲しみ、消えない対立。
普通なら逃げ出す。でもあきらめない。自分達は海そのものだから。海がそこにあるから。
僕たちは学ぶ。そのスピリットを。日々の生活、日々の問題。根っこは一緒。
漕がなきゃ分からない。言葉ではどうしても言い表せないことがある。
目で語り悟る。それが日本列島人。空気を読む。空を読む。それが海気。
だから漕ぐ。海を往く。漕げる喜びと幸せ。平和な海。漕げることは平和なのだ。横断隊はまだまだ続く。平和である限り。いや平和を求めていくために。

以上隊長のレポートでした。

余談というか本談なのだけど1月に大きなカヌーでもある打瀬船建造航海プロジェクトが本格的に始まります。これも一つの横断隊のスピリットから始まったこと。もちろんすべての横断隊隊士に関わってほしい。船は違えどやることは一緒なのだからね。







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Author:瀬戸内カヤック横断隊
2003年第一次瀬戸内カヤック横断隊からの記録を掲載しています。

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